うつくしい水が飲みたい。関西の水をなんとかしてほしい。

時々訪れるスロヴェニアのアルプス山中、ボヒン地方のカムニェという村のヴァカンスアパートの水道水はとてもおいしい。それがいい水であることは、洗い物をしていても如実に分かる。ほんの少しの洗剤でも、食器の汚れがさっと落ちるのだ。水が生きているのだ。そういうことを家人が家主のアドルフおじさんに言ったら、わが意を得たりというふうに、そうだろう、そうだろうと嬉しげだった。ほんのちょっと下流の、ボヒンスカ・ビストリツァの水は、もう違うのだという。家人は水に手触りがあるということをボヒンで初めて知った、と言っていた。
スロヴェニアのあたり、いやヨーロッパはたいていの土地で、水はいわゆる硬水なのだが、そんなことは問題ではない。もちろん Radenska のミネラルウォーターはいつも購入して愛飲していたが、水道水もいい水であることは間違いないのだ。ドイツでは水道水は直接飲むものではないなどと言われる。たしかに、ポット類には、ほんの少し使っただけで、かなりの石灰分がこびりつく。でもそれは、実はどうもたいした問題ではないという気がする。水の善し悪しの基準になるものは、もっと別なところにあるようだ。
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