4月に書いたスロヴェニア・ワインの用語1の久々の続編。今回は等級に類する区別について。この点についてのスロヴェニア・ワインの考え方は、ドイツワインの分類法に似ています。

4月に書いたスロヴェニア・ワインの用語1の久々の続編。今回は等級に類する区別について。この点についてのスロヴェニア・ワインの考え方は、ドイツワインの分類法に似ています。

スロヴェニアのワインにはリースリングと呼ばれるものが二種類ある。ラシュキ・リースリング Laški Rizling とレンスキ・リースリング Renski Rizling。ドイツやアルザス産のもので知られ、白ワインの王とも呼ばれるリースリング Riesling (White Riesling, Rhein-Riesling) に当たるのはレンスキのほうです。

レンスキ・リースリングは、スロヴェニアではほぼマリボルをはじめとするドラヴァ川流域の地域(ボドラウィエ Podravje 地域)の独占。ドイツよりも低緯度だから日照の点で有利であり、注意深く収穫されるから、ドイツ産のリースリングよりも香り高いのだ、と主張する人もあります。
写真はポドラウィエの一地区、ハロゼ地区のレンスキ・リースリング。中甘口。616トラル。
ラシュキの方は、このいわゆるリースリングとはまったく無関係らしい。
リュブリャーナ名物のドラゴン橋 Zmajski most、この橋の上から撮影された360度パノラマ画像はこちら。
そう、最近も、このドラゴンと戦ってしまった人がいるらしいのです。

橋の欄干が崩落して、開いた部分には板が打ち付けられている。しばらくの間、欄干の部品が下の川の土手に散らばっていましたが、それはすでに回収された模様。明らかに車かなにかが衝突して壊したのであるはずだけれども、車自体は川に落ちることはなかったらしい。不思議なことに現場には急ブレーキを踏んだ形跡はいっさいありません。(あるいはそれはアルゴー号で、そのまま川を航行していったのか?)
美しい建築に囲まれたプレシェレン広場だが、ここが魅惑的なのは、独特のアナーキーさによる部分が大きい。
歩道と車道が画然と分けられていないのだ。石畳の広場の中央には、白線で円が描かれ、そこから、子供の描く太陽のように、放射状に線が引かれている。外側にも同心の大きな円がある。肝心なことは、これらの線は、何かを(たとえば人と車を)分けているわけではない、ということだ。
リュブリャーナのへそと言えば間違いなくこのプレシェレン広場 Prešernov trg だろう。リュブリャニツァ川の屈曲する角にあたり、優美な三本橋で市場や旧市街の市庁舎広場につながり、上流下流それぞれの方向に伸びるリュブリャニツァ左岸の河岸の道、鉄道の駅へとまっすぐ到るミクロシチ通り、短いけれどももっとも人々でにぎわうショッピング街のチョプ通り、議会広場にいたるヴォルフ通りが、ここから放射状に伸びている。実に多くの人がここに集まる。プレシェレンの銅像の下は、定番の待ち合わせ場所だ。暖かい季節は、スケボーのガキどもが周りをぐるぐる走っていたりする。
さまざまな時代・様式の美しい建築に周りを囲まれている。これはフランシスコ会の「マリアの受胎告知教会」イタリア・ルネサンス様式。


龍、ドラゴンはリュブリャーナのシンボル。スロヴェニア語でズマイ zmaj と言います。市の紋章にも入っていて、土産物屋にはリュブリャニツァ川にかかるドラゴン橋のドラゴンのレプリカや、かわいらしいドラゴンのぬいぐるみが売られています。リュブリャーナ市民はけっこうこのシンボルに愛着を感じているらしい。
青空市の立つヴォドニク広場の東側でリュブリャニツァを渡る橋はプレチニクの設計による(アールヌーヴォー/ユーゲントシュティル的な)ドラゴン橋 zmajski most (1900-1901)。両岸の左右に計4つの青銅のドラゴンが配されていて、リュブリャーナの観光名所の一つ。シーズンには一日中、必ず4匹のどれかには観光客がはり付いて写真をとっています。
当然、このリュブリャーナのドラゴンの由来についての物語もあるわけですが、これがなんとアルゴー号の物語の外伝というか、一エピソードのかたちになっている。あの、ギリシャの伝説、黒海の奥にアルゴー号ででかけて、龍と戦って金羊皮を手に入れたイアソンの物語です。アルゴー号がリュブリャーナくんだりまで来るというのはいくらなんでもこじつけが過ぎるのではないかと思ったのですが、案外そうでもない。
スペインのバルには決まって小さなスロットマシンが置かれていて、お客はけっこう懲りもせずに小銭を吸い込まれていますが、ここはスロヴェニアで、スロットマシンではなくてコーヒーの自販機で博打(?)をするというお話です。
外国人のためのスロヴェニア語教室の会場となっているピオニルスキ・ドームには、コーラ類の自販機とコーヒーの自販機が据えられているのですが、これが実にタコなんであります。

いや、タイトルのこれはただ村上春樹の短編に出てくる「冗談」。作品の中で、言った男がその新婚の妻に黙殺されているぐらいだから、そんなものを僕が食べたわけもないし(そもそもいったいどうやって作るんだ?)、ましてスロヴェニアの名物なんかではない。むしろ逆で、彼らはこの「脱臭剤」を知らないのだ。
この金曜から1月まで、リュブリャーナ大学の3年生の「日本文学」の授業を引き受けることになって、翻訳などを通じてこちらでも人気があるようだし、日本語を学んで日の浅い学生にもそれほど厄介な表現は出てこないだろうし、現代日本の最も重要な作家の一人であることは間違いないしということで村上春樹の短編を読ませることにしたのだ。時期が妙なのは、この期間日本に行かれるB先生の代役だからだ。
タイトルのジュガニエというのは、ドイツ語で言えばシュナップス、つまり蒸留酒、火酒、焼酎のこと。ヨーロッパ全般にそうだけれど、スロヴェニアの人々は、日本の焼酎が、サツマイモか米か麦におおよそ限られるのとは違って、何からでも火酒を作ってしまう印象がある。リンゴの酒、梨の酒、プラムの酒、ブルーベリーの酒、ニワトコの酒、蜂蜜の酒。もちろん、ブドウの蒸留酒(Brandy または Vinjak)もある。写真はプラムの酒 Slivovica (これはクロアチア産)と、リンゴとナシが材料の蒸留酒 Sadjevec。どちらも0.7Lで1500トラルぐらい。度数も同じで40度。ほのかな、あるいは明確な甘みがある。

前回に、「旅行者」であれば、1人なら potnik(ポトニク)、2人なら potnika、3人以上なら potniki だと書いた。単数・双数・複数だ。
よろしい。数詞は(男性の場合)1、2、3、4がそれぞれ en, dva, trije, štirje であるから、1人の旅行者、2人の旅行者は、名詞はそれぞれ単数形と双数形を使って、
en potnik(エン・ポトニク)
dva potnika(ドヴァ・ポトニカ)
となる。3人、4人は「複数」だから、
trije potniki(トリエ・ポトニキ)
štirje potniki(シュティリエ・ポトニキ)
ここまではまあいい。それでは5人だったら? 5は pet だから、当然、
pet potniki
だと考えるのが並の人間だが、スロヴェニア人は並ではないのだ。正解は...
スロヴェニア語の語彙が、英語などからの類推がききにくく、厄介なことは前に書いたが、またとにかく数の扱いがややこしい。
まず単数と複数の間に二者を表す双数というのがある。スロヴェニア語で言う「複数」というのは3以上を指すのだ。だから「旅行者」であれば、1人なら potnik(ポトニク)、2人なら potnika、3人以上なら potniki となる。

リュブリャーナに純正な日本料理店があることは以前に触れたけれども、ラーメンやカレーライスを出しているらしい店があることに最近気づいた。これはぜひ試してこなければ、というので、昼にでかけた。

リュブリャーナには、充実した子供専用図書館がある。オトン・ジュパンチチ図書館グループ。
Spletna stran Knjižnice Otona Župančiča
リュブリャーナ市内6か所の図書館の連合で、一か所で登録するとどこでも利用できる。
リュブリャーナのフランス革命広場 Trg francoske revolucije のすぐ東の脇、クリジャンケの向かいに、Hartman という楽譜屋がある。(市街の北西部には楽器の店も持っているようだ。)ウチから大学に向かう途中にあたるので、入ってみた。無愛想なひげの男が店番(店主?)で、奥にはCDのコーナーもある。下の写真は店のサイトから拝借。