日本のワイン業界にかかわっている人たちの中で、フランス語の分かる人の率は比較的高そうだが、ドイツ語はどうもダメなんじゃないかなという印象がある。(スロヴェニア語は言わずもがな。)
ワイン関連資格試験(ソムリエ/ワインアドバイザー/ワインエキスパート)の出題傾向でも、どうやらドイツ関連だけはかなり偏っていたようで、「ドイツに関する出題は長年、歴史と畑名(しかも日本語訳まで)という他国ではありえない形式で行われ」てきたという(『ワインの合格力 2006』美術出版社による。リンク先は2007年版)。実際、Sonnenuhr という畑の名前を訳させる(正解は「日時計」)ような、ばかばかしいと言えばばかばかしい問題が出題されたりしていたようだ。どちらかというとドイツ語をよく知らない人が、一生懸命それだけ覚え込んで解答するようなタイプの問題だと言える(解く側が当たり前にドイツ語の分かっている人ならば、問題として成立しない)。ただし近年はもう少しバランスのとれた問題になってきているという。
たぶんそうした事情の影響もあるのだろう、モーゼルワインというと、あちこちで話の種にされているのが、ベルンカステルの Doctor という畑。




