前々から決まっていたはずだけれど、いろいろ段取りがあるらしい。今回「欧州委員会が決め」て、6月のEU首脳会議で正式承認とか。
言うまでもなく、旅行者にとっては、周囲のユーロ圏諸国との行き来が格段に楽になるだろう。でも、これもおおかた分かり切ったことだが、デメリットもある。
- まず間違いなく物価が上昇する。
- スロヴェニア史上の著名人の肖像をあしらったトラル札と、スロヴェニアらしい生物を描いた硬貨が消えてしまう。
トラル札になっている人物のうち、プレシェレンとプレチニクとトルバールはすでにこのブログでも紹介した。それ以外は、文学者ツァンカルも、画家コブリツァもまだこれから。こういう人物像がいやおうなく旅行者の目に触れるという状況が失われてしまうのは、少し残念なような気もする。(クララ・シューマンのドイツマルク札もどこかにあったはずなんだけど、どこいっちゃったかな…。)
今現在のトラル札・硬貨のデザインは、Slovenski tolar - Wikipedija, prosta enciklopedijaで見ることができる。
89年に「ユーゴスラヴィア」だったリュブリャーナからオーストリアに出て、残ったディナール札を持って一応銀行に行った。換算したらほとんどシリングにはならなくて、「(両替しても)意味ありませんね」と、窓口のこっちとむこうで苦笑いしていた記憶がある。ティトーの肖像のついたその時の何枚かのディナール札は、そういうわけで今も手元にある。



物価上昇は確実でしょうね。ドイツでもそうだったような。便乗値上げもあるそうだし。
でも、物価上昇って、いったい誰の利益になるんだろう―という疑問は、学部の誰に聞けばいいんだろう。
誰の利益になるのかっていい問いですね。
とりあえず僕みたいなシロートでも思いつくところといえば、まず多額の融資を受けている生産者・製造業者にとってはおいしいはず。収益の額面は増えて、債務は実質目減りするから。
べつに債務がなくても、競争があまりなければ、便乗値上げは売る側にとってはやはりおいしいはず。スロヴェニアの場合、国の規模が小さくて、どうしても実質独占が多くなっているでしょうから、これも無視できませんね。
専門家にお伺いをたてるとすれば、I 先生あたりでしょうか。