スロヴェニアに行かれるYさんへの手紙(つづきのつづき)

間があいてしまいました。どうも、「忙しくて短く書いている暇が無い」の典型のような、整理のできていない、冗長な書き方になってしまっていてごめんなさい。

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3月上旬、雪の残るリュブリャーニツァ

茶道などに造詣の深い方が、それを海外で紹介されること自体を否定しているわけではないのです。言いたかったポイントは、われわれが「あっち」を捉まえる態度のこと。われわれが、あちらに住むのであればことさら、スロヴェニアの、日本で言えば歌舞伎や茶道にあたるようなものにばかり注目していてはならない、という当たり前のことです。

たとえば、前にこのブログでも触れたクレントだけでスロヴェニアを語るのは不可能でしょう。あれも「突出していてパッケージ化しやすい」部分ですけどね。

そうではなくて日常そのものを捉まえること。日常そのものに浸ること。

また、日本人だけの狭いガチガチのコミュニティーにはまりこんだりしないこと。まあ、そんなコロニーはリュブリャーナにはそもそもありませんし、子供をもつ日本人(親の片方か両方)が、子供たちをつれて、ときどきどこかに集まって一緒に遊ばせるというインフォーマルで実にゆるやかなグループはあって、それはそれでよかったなと思います。Yさんがお子さんをお持ちかどうか分かりませんが、子供に関して言えば、リュブリャーナに日本人学校はありませんが、「インターナショナル・スクール」はあります。しかしこの「インターナショナル」って、要するに「アメリカン」という意味ですよね。わざわざスロヴェニアで子供をそういうところに入れる意味があるかどうか。いや、意味はあるでしょうけれど、僕の感覚ではなにか「もったいない」。それだったらアメリカでもニュージーランドでも行けばいい。せっかくそこにスロヴェニアという世界が広がっているのに。

それはともかくとして、前に引っ越し絡みのことで書いたりしたように、もちろんいろいろ苦労はありますし、土地の習慣、ことに言葉に対して開かれた態度を保ち、少しでも身に付けようという努力(相手がとりわけ厄介な言語だけに楽ではありません)は必要だと思いますが、でもそれ以外に気負う必要はない。幸い、と言うか、オリンピック選手ではないのですから、「日本」を「代表」しちゃう必要もない。当たり前の、静かな生活、落ち着いたつきあいのなかで、周りを理解し、あなたを理解してもらえばいいのです。相手はそういうあなたの中にこそ、勝手に「日本」を見出してくれちゃったりするかもしれません(それはそれでよしとしましょう)。その延長上に、お茶みたいなことも教えてあげられれば、それはきっと素晴らしいことでしょう。

相変わらずなんだかごたごたした書き方になってしまいましたが、ともかく、そんなことで、
Lepo se imejte! (楽しんできてください!)

    
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このページは、takuyaがapril 27, 2006 11:27 PMに書いたブログ記事です。

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