ドイツの出版社が出しているガイドブック Marco Polo シリーズは、コンパクトで使いやすい。その巻末にはつねに、"Bloß nicht!" というコラムがあって、その国/地域で「これだけはやってはいけない!」という注意事項が書かれている。国や地域によってはかなり面白いものもあるのだが、"Slowenien" スロヴェニアの巻のそれは比較的おとなしくて、二番目が「無灯火での走行」、三番目が「不十分な装備で山に入ること」、4番目が「スロヴェニアのアイデンティティを軽んじること」となっている。

〈ハランバーシャ〉のチェヴァプチッチ
無灯火で走ってはいけない、というのは少し説明が要るかもしれない。スロヴェニアでは、日中もロービームでヘッドライトを点けていなければならない。バックのときに後退灯を点けなければならないのはもちろん、追い越しの際には必ずウィンカーを使わなければならない。(もっとも、最近は日中のヘッドライトが減った気がする。法が変わったのか?)
そして一番目が「ユーゴ料理を注文すること」。
チェヴァプチッチ čevapčič やラジュニチ ražniči の名で知られる「南スラブ」のグリル料理とスロヴェニア料理をごっちゃにしてはいけない、のだそうだ。これらは長年にわたってわれわれ(=ドイツ人たち)にとっての「ユーゴスラヴィアの味覚」のイメージを代表してきたものだが、本来、旧ユーゴのなかでももっと南の国々のものであって、スロヴェニアの料理店ではあまり注文しないほうがよかろう、という。これらはスロヴェニア料理の店のメニューにも今でも載ってはいるし、それもノスタルジーからではなくて、需要があるからなのだが、料理店の野心的な経営者なら、そうした〜チッチの時代が終わることを望んでいる、というのだ。
実際、味付けも済んでいて、フライパンで炒めればOKというような半製品チェヴァプチッチもスロヴェニアのスーパーの食肉コーナーでよく見るので、この警告をどこまで深刻に受け止めるべきかは判断の難しいところだが、チェヴァプチッチが決してスロヴェニア料理ではないこと、少なくともスロヴェニアの人々には自分たちの料理とは見なされていないことは間違いない。

トルココーヒー。
Drina というタバコが一本添えられて出てきた。
Harambaša
Vrtna ulica 8, Ljubljana
Tel: 041 843 106



これだけはやってはいけない!の、筆頭へお連れしてしまいましたか・・・思えば昔からそういう悪~い“癖”があったような。しかし!そうとは全く知りませんでした。私の中ではハランバーシャはリュブリャナで特筆すべきレストラン(というか“要チェック箇所”)の一つでした。無知を恥じます。ではこの際、今度はチボリ裏にある、ボスニア料理屋へでも食べに行きません(笑)?な~んて。
いえいえ、そうではなくて、あそこは「純正サライェヴォ」の店だからいいんですよ。
「スロヴェニア料理の店」と銘打っているところではあまり注文するのは奨められない、というだけのことなので。だから〜チッチが食べたくなったら、あの店に行きましょう、と。
今度は読解力のなさを恥じます。はい。でもよかったです。
いい店ですよね。教えていただいて感謝してます。 :)
ボスニア料理ですか。あとわずかな日数で機会があるといいんだけど。そういや、チボリ裏の動物園も行き損ねてます。
と、いうかチェバブチチってボスニア料理ですね・・・チボリの裏、ってセルビア料理でした。思えば。失礼!!!
ちょっと混乱してますけど、ハランバーシャはサライェヴォで、ということはボスニアですよね。チェヴァプチッチ自体はボスニアでもセルビアでも普通にあるのではないかと…。で、チボリの裏の店はセルビア系なんですね?
混乱だらけでございます!確かに、チボリの裏の店にもチェバブチチ、ありますね~。以前にも同じ店の話で友達に「あれはセルビア料理!」って訂正された記憶が・・・しかし、この記憶すら曖昧かも。アハハ・・・