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スロヴェニア・ワインの用語2

4月に書いたスロヴェニア・ワインの用語1の久々の続編。今回は等級に類する区別について。この点についてのスロヴェニア・ワインの考え方は、ドイツワインの分類法に似ています。

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namizno vino (ナミズノ・ヴィノ)
テーブルワイン。
(miza = テーブルで、namizno はその形容詞。ちなみに「卓球」は namizni tenis。)
二つのサブカテゴリに分かれる。たんなるテーブルワインは、産地名を称しない。いくつかの地域のブドウのブレンド。「スロヴェニア・ワイン」のシールを貼ることはできない。外国産のブドウ果汁から造られている場合は、その産地国をラベルに明示しなければならない。また、輸入果汁とスロヴェニア産ワインのブレンドはきびしく禁じられている。
テーブルワイン・PGP。PGP の条件をクリアしていなければならない。また、PGP ワイン(およびそれ以上のカテゴリのもの)は、輸入ワインを扱うセラーで貯蔵したり瓶詰めしたりしてはならない。ドイツのラントヴァイン Landwein に相当するものと思われます。(PGP と次の ZKGP については項を改めて触れます。)

kakovostno vino ZKGP (カコヴォストノ・ヴィノ)
(kakovost = 品質、クオリティ)
国内の特定のワイン生産地を明示したワイン。それぞれの地域に適したものとして認められたブドウ品種から造られ、地域のワイン製造慣習に従い、地域のワインとブドウ品種のはっきりした性格を示すものでなければならない。ドイツワインの Q.b.A. (Qualitätswein bestimmter Anbaugebiete 生産地限定上級ワイン)に対応するものと思われます。

vrhunsko vino (ウルフンスコ・ヴィノ)
(vrh = トップ、頂点)
公式に vrhunsko vino とラベル表示される高品位ワインは、スロヴェニア・ワイン生産者組合によって特に厳しく監視される。このラベルを獲得するには、まず kakovostno vino として認められなければならない。使用されるブドウは公式に指定された時期に収穫されなければならず、収穫はあらかじめ記録報告されなければならない。unadultrated must からのみ造られる。糖や濃縮果汁の添加はできない。酸度を上下させる操作も許されていない。
ただし、スパークリングワインの生産には liqueur de tirage の添加が不可欠であるため、その規定は別に定められている。
ドイツワインの Q.m.P. (Qualitätswein mit Prädikat 生産地限定格付上級ワイン)に対応するものと思われます。

ウルフンスコ・ヴィノは、スパークリングワインやバリックのような醸造方法による区別とは別に、自然のプロセスや熟成条件のちがいによって、さらに次のような「プレディカート」が付く。

pozna trgatev (ポズナ・トルガテウ、遅摘み、独:シュペートレーゼ Spätlese)

izbor (イズボル、房選り、独:アウスレーゼ Auslese)

jagodni izbor (ヤゴドニ・イズボル、独:ベーレンアウスレーゼ Beerenauslese)

suhi jagodni izbor (スーヒ・ヤゴドニ・イズボル、独:トロッケンベーレンアウスレーゼ Trockenbeerenauslese)

ledno vino (レドノ・ヴィノ、独:アイスヴァイン Eiswein)

arhivsko vino (アルヒウスコ・ヴィノ、アーカイヴ・ワイン)

ledno vino まではドイツワインの分類とほぼ同じだと思いますが、最後のアルヒウスコはスロヴェニアワイン特有、少なくともドイツには見られないプレディカートのようです。たんに古いワインということではなく、樽とボトルの双方について予め決められた熟成プロセスを経たワイン。その期間はワインのタイプによって異なるが、最低で樽で2年、ボトルで2年。

参考
Wines of Slovenia
Visi-Vin