ときどき国外の妙なニュースを拾ってきて感心させてくれるZAKZAKにこんな記事。ボスニアに「ブルース・リー銅像」のワケ…。
スロヴェニアのニュースサイト、24ur.com で見てみると、本当にキンキラキン。ボスニアの芸術家、ボリス・ヤノヴィッツの作品だとか。
場所はかつて92年から95年まで、戦争の前線であったところに近い、モスタル中央の公園。1m 68cm の等身大。重要なことの一つは、香港にもさきがけて、世界初のリーの銅像だということであるらしい。
戦争のあと、クロアチア人とムスリム(セルビア人はもはやいない)は、別々に暮らしてきた。よりによってブルース・リーが選ばれたのは、これはZAKZAKも報じるように、諸民族の融和の象徴としてだという。どの民族の人々も、このヒーローに同一化できる。ロイター系のYahoo! Newsの伝えるところによれば、発案者ガタロの発言はもう少しニュアンスがあって、「ブルース・リーがわれわれを一つにしてくれるわけではない。人々はみんな違っていて、一つにはなれない。われわれはいつでもムスリム、セルビア人、クロアチア人であるしかない」。だが、「われわれが共有しているものの一つがブルース・リーなのだ」。70〜80年代、ボスニアのティーンエイジャーはみんなブルース・リーに熱狂した。リーは正義と修養と廉直さを体現していた…。
…というのだが、やっぱりどうもピンと来ない。70〜80年代の当地のブルース・リー熱というものを知らないからということもあるが、そもそも単に鏡像に同一化するのではなく鏡像を介して同一化するというロジックが果たして成り立つかどうか。ひとびとはかつて勝手にそれぞれのブルース・リー(や、もっとひどい「正義の味方」)になっていたのではなかったか。言い換えれば、ヒーローに同一化する権利の争いではなかったのか。
ZAKZAK ほかのソースが報じていなくて、24ur.com に出ていたのは、この像、土曜日に除幕されたあと、一晩のうちにすでに一部(ヌンチャクの部分)が壊されていた、ということ。ヘルツェゴヴィナ・ネレトヴァ警察はこの報道に対して動いていないという。



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