続・荷物 または税関郵便局

Pošta Slovenije

二度目、税関郵便局に出頭してきた。家人の実家から、食料品などこまごまとしたものを詰めた小包を送ってくれたのだ。それがすんなりとはウチまで配達されない。

まず郵便局から通知が来る。あんた宛に小包が来ているから税関郵便局まで来なさい。

この通知からして、書留の形になっていて、配達時不在だったものだから、街の中心部、スロヴェンスカ大通りとチョポヴァ通りの角にある郵便局にまずこの通知を取りに行かされた。それはまあいい。

税関郵便局というのは、前に書いたようにとんでもなく辺鄙なところにある。1番のバス、Mestni log 行きで終点から一つ前、Koprska で降り、そこからさらに400メートルほど歩く。前回は戻ってきた夏の日差しの下を歩いたが、今回はすっかり冷えて小雨の降る中を行く(そう、まだ暑気の残っているだろう日本と違って、こちらでは数日前から夏の面影はもうほとんどありません)。車がないととても不便なところだ。

巨大な箱のような建物に入り、もう行くべき窓口は分かっているから、左奥の階段からさっさと2階に上がる。窓口に座っていたのは前回よりも若い女性だったが、太めで不機嫌なことは前回の係員のコピーのようにまったく変わらない。

二度目のことで、ようやくこの儀式の式次第は呑み込めてきた。届いた通知を示す。するとそこに、小包の内容物はこれこれであると保証する、という文(スロヴェニア語または英語)を自分で書かされ、署名させられる。待つことしばし、再び窓口に呼ばれ、金を払い、荷物を渡される(配達を依頼することもできるが、およそ2日後になる)。前回は5箱だったが、今回は1箱で、払わされたのは9000トラルあまりだった。

今回は1箱だけ(といっても15キロ近くあったのだが)だったので、タクシーは呼ばず、バスで帰った。Koprska のバス停まで抱えて運び、Kongresni trg で別のバスに乗り換え、自宅近くで降りた。

前回の6万3千トラルを、関税だと書いたが、これは誤りであることが判明した。関税は内容物の表記額の3パーセント、支払額を膨らませているのは付加価値税で、同20パーセント。

なぜここで受け取る側が付加価値税を支払わされるのかは釈然としない。式次第は呑み込めたが、儀式の必然性は腑に落ちてはいない。食道の辺りでひっかかっている感じだ。いちいちこんなところまで出向かされること、ずいぶんな税金を取られること。

Tips として言えることは、このような荷物を送ってもらったり、送ってあげたりする場合は、内容にかかわらず、送り状に書く価格は9000トラル、日本円にして5000円以内にしておくこと。あまり大きくない箱にして、3000円程度に書いておくのが賢明のようだ。9000トラル以上だと課税されるらしい。また、送り状の「贈物」という項目には必ずチェックを入れておくこと。以上の二点で、税関による収奪が完全に防げるかどうかは分からないが、最低限打っておくべき対策だとは言えそうだ。

それにしても、いちいち街外れまで行かされるのはかなわない。あまり比較すべきではないと思うが、数年前、ボンに住んでいたときはこんなことは(出頭も、出費も)なかった。

正確なことは分からないが、これもヴィザに関して生じていたのと同類の現象かと思われる。つまりおそらくEU加盟の副作用。EU域内からの荷物は当然課税されなくなった。そのかわり、域外からの荷物には、おそらく、以前に増して、法や規則の、厳格で、利用者の利益にならない適用が行われている...。

好きなスロヴェニアの何が嫌いかって、この税関郵便局です、はい。

    
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このページは、takuyaがseptember 19, 2005 7:00 PMに書いたブログ記事です。

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