junij 2005アーカイブ

RATP widget
路線番号、停留所、方向を選択すると、そのバス停にあと何分でバスが来るかを表示してくれる Dashboard 用ウィジェット。今度パリに行ったら使ってみようか。
ratp.png

でも、すべての路線を網羅しているわけではないようだ。tsujigaku さんがバスティーユに戻るのに使ったのは69番か87番かBb番あたりだろうけれど、どれも出てこない。

ちなみにパリの街歩きの伴侶としておすすめの地図は、
206700011X.08.MZZZZZZZ.jpg
Michelin の Paris Atlas No. 11
。頻繁に改定されているので、今は版がかわって少し違う形になっているかもしれない。2年前ぐらいに買った版は7.5ユーロだった。
折畳みの大きな地図を街角で広げるのはわずらわしい。また、古典的な区ごとに分けられた地図を使っている人がよくいるけれど、あれは区ごとに縮尺が変わってしまうし、たいていちょっと分厚いしで使いづらい。

パリを訪れる人は、たいてい地下鉄やRERを利用し、あとはほんの少し歩く。そういう人にこそ、路線バスは新鮮だ。いつもは行かない道。いつもとは違う目線の高さ。

「路線バスの座席から、雨滴がすじになって流れるフロントグラスごしに、バスが走っていくにつれ、街が色彩を加えていくのを見ていた[...]。その色彩のおかげで、いつもはただ見通しのつかぬ街路が入り組んだだけの場所から、ひとを迎え入れてくれる一つの街 City ができあがっていく。」──ペーター・ハントケ 『こどもの物語』

...大部分がパリを舞台とするこの作品、この部分はパリの話ではないのだけれど。

    
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ドイツの街角の屋台で買って食べるソーセージが美味いことは知られている。ってか、それしかないかも。

Die Rückkehr der Currywurst
Brandenburger Tor: Der heiße Kampf um die Currywurst - Reise - SPIEGEL ONLINE - Nachrichten
などの記事によれば、ベルリンの中心部、ブランデンブルク門に近い官庁街でやっていたソーセージの屋台、場所柄に相応しくないなどの議論があって長年存続が争われていたが、このたび公式に営業が認められ、20日、改めて小さな新しい屋台が開いたという。店は国会議事堂とブランデンブルク門のちょうど中間、エーバート通りにあり、屋根に書かれたスマイリーつきの "Wurst :-)" で遠くからもすぐに目につく。
再開にあたっての営業権獲得に際しては、30あまりの応募者から、このエルケ・ツィーシャンというおばちゃんが選ばれた。Spiegel が載せている、"Für die Noch-Regierung ist das die politisch korrekte Currywurst" というせりふがいい。どうにかまだやっているらしいあの政府にとってはこれが政治的に正しいカレーソーセージなのよ。抗生物質も着色料も使わない豚のソーセージ。さらに、毎週ドイツのちがった州の特産ソーセージを売る。
初日、最初の政治家のお客は、SPDの元司法相、ヘルタ・ドイブラー=グメーリンだった。首相のシュレーダーと消費者保護相のレナーテ・キューナストは招待してやったのに来なかった。
値段は、普通のもカレー味のも2ユーロ50。二人の店員とともに、一日平均500本を売る。

少しだけ別の話題の、この記事
NETZEITUNG DEUTSCHLAND: Berlin bekommt ein Currywurst-Museum
によれば、2006年3月末、ベルリンに「カレーソーセージ博物館」が開館するらしい。私立博物館で、詳しい場所は明らかにされていないが、「マルチメディア」を使った施設で、もちろんその場でソーセージを買って食べることもできるという。

なんでも、カレー味のソーセージを初めて売ったのが1949年のベルリン、カント通りとカイザー・フリードリヒ通りの角にあったヘルタ・ホイヴァーというおばちゃん(いや、当時の年齢まで調べたわけではないから女性、と書くべきか)の屋台であったとかで、そこにはすでに記念プレートが掲げられているようだ。

しかし、日本にラーメン博物館があっても分かるが、ドイツのカレーソーセージの博物館って、ちょっと貧しすぎやしないか。たとえばマルチメディアを駆使した大阪たこやき博物館、なんて、想像できるだろうか? (いや、なんか、本当に存在していそうでこわい。)ま、カレーソーセージ博物館、どんなものができるのかは見てのお楽しみかもしれない。

    
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FM-and-PHP

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PHP からバージョン5.0以降の FileMaker Pro のデータベースを操作するフリーのクラス。バージョンアップして 2.3.0 になっている。
FM-and-PHP.info

まあ PHP からは MySQL だの PostgreSQL だの SQLite だのを使えばいいので、その代わりにわざわざ FileMaker を使うこともないだろうが、何か面白い使い方ができそうに思えないこともない。

配布している schubec はザルツブルクの会社。

    
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Europe.jpg
World of Where

世界地理の教育ソフト。

バージョンアップを重ねて、かなり改良されてきた。英語のほか、ドイツ語フランス語イタリア語に対応した、というのでちょっと期待したが、それはメニュー表示が選べるようになっただけのことで、国名その他のデータは相変わらず英語のみなのがちょっと残念。

北米、中米、南米、ヨーロッパ、アフリカ、中東、アジア、オセアニアに分けて、各国の国名、首都名のテストができる。アメリカ合州国、カナダ、ドイツ、フランス、イタリア、オーストラリアについては、州や県の地図が収録されており、これもテストもできる。取ってつけたような太陽系の惑星名のテストがちょっと可笑しい。が、いずれにせよグラフィックは見やすく、美しい。

国旗を表示したり、Tool Tip タイプの表示で面積、人口、GDP が表示される他、www.answers.com にリンクして、各国の詳細データ(英語)を表示させることもできる。

Mac OS 10.3 以上対応(Windoze版もあり)。9.95 USD のシェアウェアで、登録前はヨーロッパのみ試用可。

2008.4.12. 追記。URLが変更になっていたのを修正。値段もいつのまにか24.95 USDに。いちおう日本語リソースも追加されている。

    
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Pehtranka

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カタカナに移すのであればペヒトランカ。スロヴェニアの、タラゴン入りのロールケーキ。スロヴェニア語でタラゴンは pehtran ペヒトラン。それが入ったロールケーキが pehtranka ペヒトランカ。

スロヴェニアは、スウィーツ (slaščice スラシュチツェ)、ケーキ (pecivo ペツィーヴォ) の類いがまた、実はとてもおいしい。

ロールケーキ(ケーキというより少しパンに近い)は Potica ポティツァと言い、蜂蜜入り、クルミ入りなど、さまざまな種類のレシピがある。その中でも、このペヒトランカがいい。他のポティツァが「〜のポティツァ」と呼ばれるのに対して、このタラゴン入りのものだけは、同様の pehtranova potica という言い方もあるものの、pehtranka というたった一語で言う言葉が存在する。

このペヒトランカを、ボヒンのバカンスアパートに滞在した折、家主のマリヤおばちゃんが作って食べさせてくれたのだった。

タラゴンというと、フランス料理のイメージが強いが、こうしたお菓子に使ってその甘い香りがとてもよく生きているのは、このペヒトランカを措いて僕は知らない。

pehtran.jpg
この画像はここから拝借した。ロシアン・タラゴンだ。このオーストリアのサイトでは、40もの言語でのハーブの呼び名が纏められている(日本語まである)。こういう各国語対照のハーブ名辞典を作りたいなと思っていたのだが、屋上屋を架すところだった。そもそも40言語なんて僕には無理だ。

ふしぎなのは、スロヴェニア語でタラゴンを指すペヒトランという名が、孤立しているように見えることだ。他に似た名で呼ぶ言語がない。お隣のクロアチア語でも、タラゴン、エストラゴンの系統の呼び名しかない。

肝心な(?)ペヒトランカのレシピだが、スロヴェニアのお菓子レシピ本で最も権威があるのが、『シスター・ヴェンデリーナのケーキ』というこの本。カラー図版の美しい大型本。もちろんペヒトランカのレシピも詳しく載っている。詳しすぎて、きちんと日本語にして紹介する余裕と能力が、いま、ない。
Marija Ilc, sestra Vendelina "Pecivo sestre Vendeline" Ljubljana: Vale-Novak, 1995.

英語によるレシピならば、たとえばここで読める。
Slovenia News

また、クルミ入りポティツァのレシピだけだが、ここも英語。タイトルの通り、「スロヴェニア語旅行会話」のサイト。
Slovene for Travelers
オマケとして挙がっている例文が、「(この)ポティツァはすばらしい。」 Potica je izvrstna.

    
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まあ、もうすでにあちこちで話題になっているので、今更何も付け加えることもないけれど。個人的には、ちゃんと動いてくれて、かつハードウェアにあの醜悪なステッカーが貼られたり、Mac の CM で、あの耳障りなサウンドロゴが流れたりさえしなければいいです。この関連、Web上で見るべきはまずここかな。Denial, Anger, Bargaining, Depression そして Acceptance ? (この最後にだけ疑問符がついている。)
The Joy of Tech!

    
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4140881496メジャーリーグの愛され方
冷泉 彰彦
日本放送出版協会 2005-06-07

by G-Tools

著者から送っていただき、拝読しました。アメリカの中で、メジャーリーグがどのような意味を持っているかということを語った書物です。私自身は日米を問わず野球というものにあまり関心を抱くことなく過ごしてきたのですが、たいへん面白く読めました。1999年に、少しぎこちないものの、スケールの大きな小説『トロイの木馬』でデビューなさった冷泉彰彦氏は、村上龍氏の主宰するメールマガジンJMMなどで健筆をふるっておられます。

第1章はニューヨークの「野球暦」。主に「ストーブリーグ」の話。
第2章は男たちの野球狂いを支える女性たち。もちろんそれが半ば男たちの「幻想」であることも指摘されています。
第3章はリトルリーグの話。
第4章はニューヨークの野球の歴史。
第5章が伝説的な1978年のヤンキースの物語。

以下、次第に頁数を減らしながら第9章=9イニングまで引っ張ります。そこには少し無理があります。ですが、興味深いのは、最終回に突然放たれる「メジャーリーグにおける日本人選手に期待されるのは、実はリーダーシップだと思うのです」というホームラン級の長打でしょう。詳しい議論は本書そのものをご覧いただきたいと思います。

冷泉彰彦氏の強みは、映画や、近隣との付き合い、ご子息たちの学校生活、大学で教師として見ている学生たちといったアメリカの日常の中から見るべきものをつかみ出す視線の確かさにあります。本書は、受験勉強をしていた浪人生であったはずの1978年にメジャーの試合の日本での放送にのめりこみ、その後紆余曲折を経てニュージャージーに居を定め、アメリカの生活の中からアメリカ野球をつぶさに眺め、ご子息たちをリトルリーグで活躍させてもきた、そういう冷泉氏だからこそ書けた本だと言ってよいのでしょう。結局成らなかったとは言え、一時ご子息の日本への「野球留学」を考え、京都まで出向かれた、その時の経験からでさえ、何ものかが掴み取られて本書には生かされています。野球ファンはもちろん、私のようなさして関心を持たない人にも、ご一読をお勧めしたいと思います。

…冷泉彰彦氏の読者に優しくかつ高雅な文体を模倣するのは、私のような下品な人間にはやっぱり疲れます…。あ、全然似ていない? そうですか。そうでしょうね。

    
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コムナ Komna は、コムナ小屋から西や北に広がる台地の名前で、ボヒンの大きな谷全体のどん詰まりの上部にあたる。コムナ小屋から (13:00) 北に向かって歩いていくコース、右手はそのコムナがボヒンに落ち込む断崖だが、コムナ台地は大きく、コースはしばらく台地の上の大きなゆるやかな谷の中、石灰岩の白色が支配するまばらな樹林の中を小さく上下する。やがて急登があり、道は断崖のすぐ近くに出て、ボヒンの湖の展望が開ける。
bohinj0014s.jpg
この写真はそのあたり。ちょうど、あのサヴィツァ滝の断崖の真上のあたりだ。手前の石灰岩の白さに、後景のはるか下の湖がすっかり暗く沈んでしまっている。ご覧いただきたいのは、石灰岩のわずかなくぼみに花を付けているタイムだ。下の牧草地にタイムやヤロウがふんだんに生えていることは前に触れたが、ことにタイムは、かなりの標高の条件の厳しいところにもよく生えている。そしてまた香りがいい。
フランスのすぐれた料理人は、野や山の中に、とりわけ香りのよい香草の生える「秘密の場所」を持っていて、決して他人には教えないのだ、といった話をどこかで読んだ記憶がある。こういうところに生えているこういうハーブを見ると、そんなこともあるのだろうなと思える。

やがて道は急斜面の下りとなり、一気にČrno jezero(チュルノ・イェーゼロ、黒湖)のある谷に降りていく (14:40)。黒湖は、トリグラウ七湖の一つ。流れ込む川も流れ出す川もない、やはり地下水脈が地上に顔を出していできている小さな湖。水位はそのときどきで著しく変化するが、長さ150m、幅80メートルほど。ここでも、エメラルドの色をした水は透明度が高い。あたりを覆うトウヒの森が水面に黒い影を落としており、それゆえの名前のようだ(これより上の湖の周りには森林はなくなる)。水温はあたりの湖の中では高めで、泳ぐのにちょうどよく、長い歩きでほてった体を冷やしている登山客がときどきいる。
crno_jezero.jpg

ここから北の方に向かって、七湖谷と呼ばれる大きな谷が弓なりにトリグラウ山のほうに続いている。トリグラウへの登山道の一つ、長い長い道だ。この黒湖は七つの湖の一番下。そしてここは、依然、ボヒンの大きな谷のどん詰まりの断崖の上だ。つまりボヒンを取り囲む山々は、その奥、湖の北から西にかけてもっとも急峻な断崖となっているのだが、その断崖の上に、さらに台地や尾根や谷がはるかに連なっている。その端っこにあるのがこの黒湖。

ということはだから、ここからボヒンへの下りもまた、ほとんど断崖のような急な斜面に付けられた道を辿っていくことになる (14:50)。この斜面にはコマルチャ Komarča (梯子)という名が付いている。イドリヤの博物学者 Breton Balthasar Hacquet (1739-1815) は、ここを最も早く訪れた人物の一人だが、登るのが困難な地点の多くで、生えているトウヒの枝を短く落とし、それを梯子のように使って乗り越えたといい、そこからこの斜面も Komarča と呼ばれるようになったのだという。(Peter Skoberne, Triglav National Park. Ljubljana, 1991 による)

とは言え、今現在歩いているかぎり、樹林に覆われたジグザグの、普通の登山道だ。降りきって振り返ったとき、このほとんど垂直に見える壁のどこにあの道があったのだろう、どこを歩いてきたのだろう、と訝ることになる。やがて針葉樹の植林帯に出て、さらに下ると、川の左岸を、ホテル・ズラトロクのあるウカンツ Ukanc からやってくる道に降り立つ(15:55)。出発地のサヴィツァ小屋は、右へ歩いて木橋を渡ればすぐだ。

サヴィツァ小屋から、このときは、夏のみの Turist Bus (16:20) で Polje ポーリェの村へ行き、そこの食堂 "Pristavec" で夕食をとった。この食堂は、いまはない。

    
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