ボヒン(3) ボヒンのハーブ

アパートは、家主のアドルフさんが自分で建てたと聞いた。敷地はそのまま牧草地。わずかな生け垣のほかは、庭を囲う塀はない。これは村のどの家でも同じだ。

初夏、この草地の植物たちが、色とりどりの花を付ける。いわゆる「ハーブ」の代表格、タイム (dt: Thymian, slo: timijan) やヤロウ (dt: Schafgarbe, slo: rman) は牧草地のいたるところに生えていて、草地を一歩歩けば踏みつけることになる。写真はチコリ(dt: Wegwarte, slo: potrošnik, cikorija)の仲間だと思われる。これもそこかしこに生えている。朝霧の中で、ぼうっと発光するように咲いている青い花(ハルデンベルクか?)はとても美しい。

bohinj0013bs.jpg

先に書いたように、アパートと家主の家の建っている敷地自体が一面牧草地で、その一部が畑、菜園になっている。さまざまな野菜の他、スープセロリやタラゴンなどもそこで栽培している。このあたりの家はどこもそんな自給用の菜園を持っていて、おそらくだからボヒンスカ・ビストリツァあたりのスーパーに行っても、特に葉ものは、あまりよい品を置いていない。推測だが、買うのはバカンス客で、地元の需要はあまりないということではないか。

家主の夫人、マリヤおばちゃんは、僕がこうした植物に関心があると知ると、図鑑を貸してくれたり、いろいろ気づかってくれた。一緒に庭を歩き、あら、こんなのも生えてるわよ、と言って「ぶち!」...こちらが止めるまもなく折り取ってしまうのには参った。ある種途方もない贅沢さ、豊かさ。折ってくれたのは、たしかたった一本咲いていたウサギギク(dt: Berg-Wohlverleih, slo: arnika) だった。

カムニェの村のバス停わきの草地には、初めて見る花弁の無いカモマイル (dt: Kamille, slo: kamilica) が生えていた。和名を知らないので、「坊主カモマイル」と勝手に名付けることにした。花びらのない以外は、15〜20センチの丈も甘いリンゴのような香りも普通のジャーマン・カモマイルに変わらない。

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このページは、takuyaがmaj 24, 2005 11:16 PMに書いたブログ記事です。

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