Mac OS X の強みの一つは、UNIX ベースであり、サーバ版でなくても最初から Apache や Perl や PHP や PostFix が含まれていることだ。クリック一つで Apache つまり Web サーバが立ち上がる。(その他の機能を使用するには多少の設定は必要だが、格別難しいことはない。)
これは、自宅サーバが簡単に立ち上げられるということでもあるが、自分の Mac 自体を直接公開するサーバにせず、他のサーバを使うにしても、Perl や PHP などさまざまなファイルをサーバに置いた時にどのような動作をするか、手元で簡単に実験しながら書いていける、つまり気軽に動作確認しながら Web アプリをいじっていけるということだ。これはその名に値する開発者の人々にとってだけでなく、僕のような初心者が学んでいく上でもたいへん有利であることを意味する。PHPやPerlの入門書は、ふつう、最初の章でインストールや設定について述べているが、たいていの場合は Linux と Windows に関する記述しかない*。問題はない。せいぜいネット上でちょっと調べれば、Mac OS X でそれらを使えるようにすることができる(PHP ならこことかここ)し、その種の参考書も残りの部分はそのまま参考にすることができる。
* 2005.3.15刊の 石田豊『MySQL入門以前』毎日コミュニケーションズ は例外的にWinXP と Mac OS X のみを対象にしている。

Taco HTML Edit for Mac OS X 1.7 は HTML と PHP に特化したフリーのエディタ。この種の用途では、日本では mi が有名だけれど、Tacoが便利なのは、タグのカラーリングや、タグ挿入ウィザード、文法チェッカなどは当然のこととして、「ライブ・プリビュー」を備えている点だ。このプリビューはPHPファイルであっても機能する。それがいかにありがたいかは、PHPを少しいじったことのある人なら分かるだろう。ただのHTMLファイルであれば、Webブラウザにドラッグしたって表示を確認できる。しかしPHPの動作を確認するためには、通常、ブラウザに、http://localhost/... にはじまるURLを打ち込んで開かせなければならない。Taco HTML Edit だと、よほどこみいったコードでもないかぎり、コードを打ち込みながら、プリビュー機能によってライブで表示結果が確認できてしまうのだ。(PHPからMySQLやPostgreSQLなどにクエリを発するスクリプトでもOK。ただしPHPに画像生成させるようなコードでは、ライブプレビューでの画像表示はできない。)
ただし、Taco HTML Edit で日本語を扱うには、作者サイトのFAQにもあるとおり、UTF-8 に設定して、かつメタタグで charset 指定を入れておく必要がある。しかし UTF-8 でいいではないか。携帯用のサイトを作ろうというのでもないかぎり、Shift-JIS を使わなければならない必然性はないはずだ(よほど古式ゆかしい OS を使っているのでもなければ)。
また、同じFAQのページに、このエディタをオープンソースにしないのは、作者がこのエディタに知的財産としての価値があると思っているからであり、将来有償化する権利を留保しているのだ、とあるのが少々気にかかる。しかしそうなったとしても、それほどべらぼうな額にはしてこないだろうと期待する。いずれにせよ、今現在の十分に便利なバージョンは、無償で使うことが出来る。
PHP + MySQL の勉強や開発を Mac 上でするなら、JaneBUILDER もいいかもしれない。それについてはまた。



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