marec 2005アーカイブ

DICTatoro

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DICTatoro は、DICT (RFC 2229) サーバをローカルのMac内で立ち上げて利用してしまおうというパッケージ。Mac が OS X になったときからこれは可能だったのだが、DICTatoroのおかげで恐ろしく簡単になった。.pkg ファイルだから、ダウンロードしてダブルクリックするだけでセットアップが完了する。約32MBある。

dictatoro.gif

同梱されている辞書データは、
英語辞典:
- WordNet 2.0
- GCIDE 0.44 (the GNU Collaborative Int'l Dictionary of English)
IT 辞典:
- VERA 1.9 - Virtual Entity of Relevant Acronyms
- The Jargon File 4.3.1
- FOLDOC - the Free Online Dictionary of Computing
二カ国語辞典;
- The Freedict.de English-Latin Dictionary
- The Freedict.de Latin-English Dictionary
その他:
- The Elements Database (chemistry)
- The CIA World Factbook 2002
- Hitchcock's Bible Names Dictionary (late 1800's)
- Easton's 1897 Bible Dictionary
- The Devil's Dictionary by Ambrose Bierce (humor)
で、これらはDICTサーバが標準的に備えている辞書だ。ビアスの『悪魔の辞典』まで入っているところがちょっと楽しい。

もちろん、DICT用のデータをThe Internet Dictionary ProjectFreedictなどからダウンロードしてさらに付け加えることもできる(のだろう...まだじゅうぶんに試せていない)。

インストールすると、起動項目に DICT サーバが付け加えられる。任意にサーバを止めたりスタートしたりするためのスクリプト('start JDictd', 'stop JDictd')がアプリケーションフォルダの DICTatoro フォルダに、マニュアルやアンインストールスクリプトとともにインストールされる。 これらのスクリプトはふだんは使う必要はないが、ダブルクリックすればターミナルがたちあがって実行される。

クライアントソフトは付属せず、OmniDictionary (フリーウェア)の利用が推奨されている。(OmniDictionary をローカルの DICT サーバを使うように設定するファイルも(すでにOmniDictionary の初期設定ファイルが存在していなければ) DICTatoro パッケージによって同時にインストールされる。)

    
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LinguaSaverのバージョンが1.1になった。

linguasaver.jpg

英/西/仏/伊/独から二つの言語を選択し、対訳方式で語彙を確認していくスクリーンセーバー。このバージョンからソフトには最初からすべての言語が含まれており、言語ごとにライセンスだけ購入する形になった。対訳方式だから、もちろん最低2言語を購入する必要がある。任意の二言語を選んで表示させることができる。
まず一つの言語の単語やフレーズ、続いてもう一つの言語によるその対訳が、さまざまなアニメーションを伴いながら現れる。語彙は、上図のような単純な単語から簡単なフレーズまで4500件、動詞の活用形4500件を含み、初級・中級・上級・フレーズというレベルで表示させるものを選ぶこともできるし、ジャンルで選ぶこともできる。動詞の活用形も、言語によるが、最大8種類から選択的に表示させることができる。また自分で語彙を追加することも可能だ。
linguasaver2.jpg
Mac に向かって、キーボードを打つ手がとまって、ぼーっとスクリーンを眺めているようなときに、諸言語の復習ができるわけだ。(Windoze版もある。)そこそこやったけれどもそれほど使い込めているわけではない、というような言語の復習に使うとちょうどいいかもしれない。

一言語あたり9.99USドルのシェアウェア。

    
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PHP5 に付属する SQLite の管理を楽にするために、WebブラウザベースのSQLiteManager をインストールする。
(これは phpMyAdmin や phpPgAdmin ほどには知られていないように思う。)

sqlitemanager.png
http://sqlitemanager.sourceforge.net

このページはフランス語。ページ上部のリンクTéléchargementからダウンロードページへ。
ダウンロード、解凍後、フォルダを SQLiteManager と改名(バージョン番号を削除)して、/Library/WebServer/Documents/ へ移動。Safari で
http://localhost/SQLiteManager/
で無事開くことができる。。ここで言語を日本語に設定。
が、「設定用データベースが読み取り専用になっています」という警告が出る。
SQLiteManager/include/config.db
が644になっていたので、666に変更。再び
http://localhost/SQLiteManager/
を開くと、今度はちゃんと動いている。
すでに一つ、Test というデータベースがあるが、これも「読み込み専用」になっている。
再び、
WebServer/Documents/SQLiteManager/test.sqlite
のアクセス権を666に変更。無事動くようになる。

なお、
http://sqlitemanager.sourceforge.net
のドキュメントを英語で読みたければ、同ページ左の C-Contribution -> 1-Documentation du code をクリック。表示された文書タイトル下の Ouvrir le document dans une nouvelle page (この書類を新規ウィンドウで開く)をクリックする。

    
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前に、Nicecast というソフトを使って、RealPlayer や Windows Media Player などから iTunes 経由で AirMac Express に音を飛ばす方法について書いた(2月23日)。要するに自分のMacをストリーミングサーバにして、それを同じ Mac の iTunes で受信するという方法。やや鶏を割くのに牛刀をもってという感がなきにしもあらずだった。あの記事を書いた直後、同じメーカーから、iTunes 以外のアプリから AirMac Express に音を飛ばすことに特化したソフトが出た。

airfoil.png
Airfoil for Mac OS X

音源となるアプリ(RealPlayer など)と、飛ばす先の AirMac を指定するだけ。iTunes を経由する必要もなく、きわめて手軽だ。

25ドルのシェアウェア。3月中は20ドルで、Nicecast の半額。

    
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スロヴェニアはわずかな海岸線 (46.6km) でアドリア海に面していて、コペル (Koper)、イゾラ (Izola)、ポルトローシュ(Portorož)、ピラン (Piran) といった町がある。コペルは港町、イゾラは漁港とヨットハーバーの静かな町。ポルトローシュは海に向かってリゾートホテルが立ち並ぶ町、ピランは小さな岬の突端の、すてきに古い小さな町。

毎年、夏に、このあたりで、Poletni tečaji slovenskega jezika na Slovenski obali (= Solovene Language Summer Course on the Slovene Coast)と称して、スロヴェニア語の夏季コースが開かれる。
コースのページは->こちら(このページ、ZRSのホームページからはリンクが見つからなくて探すのに苦労してしまった。)
tecaj.jpg
プリモルスカ大学のコペル学術研究センターの主催。12回めを迎える今年も、開催のアナウンスがあった。期間は2005年8月1日から14日まで。スロヴェニア語をまったく知らない初心者から上級まで、原則として15歳以上であれば誰でも参加できる。講習費用は416ユーロ。今年度は、宿泊施設としては、講習会場でもある「ポルトロージュ学生の家」 Dijaški dom Portorož と、「コロタン学生の家」 Študentski dom Korotan の二カ所が用意されている。ポルトローシュのほうは2人部屋3食付きで315ユーロ(1人部屋は+76ユーロ)、コロタンのほうは2人部屋で228ユーロ(1人部屋は+81ユーロ)。自分で近くに民宿やホテルをとってもいい。海辺のリゾート地だから、宿は豊富にある。

参加申し込みは、まず80ユーロを登録料(講習費416ユーロの一部となる)として送金し、払い込み票と、上記ページ末尾にZIPファイルで提供されている申込書に記入したものを、6月6日までにZRSに郵送する。クレジットカードや小切手は不可。詳しくは上記サイトの"Registration and payment"の項を参照。

僕は1999年と2001年の2回、このコースに参加した。最初にレベル分けテストがある。1回めは初級クラス、2回目はその上のクラスだった。2回とも Gita 先生のクラスだったのはよかった。そのつど「優秀な成績」でレベル修了(笑)しているのだが、日本に帰ってくると、仕事や雑務に追われてスロヴェニア語の勉強はついさぼってしまうので、実はちっとも進歩していない。

以前は「ポルトロージュ学生の家」というのはなかったと思う。コロタンの方に泊まり、やはりそこで行われていた授業に出ていたのが最初。「ポルトローシュ学生の家」のほうは分からないが、「コロタン学生の家」のほうは、とても質素な、ユースホステルのような建物と設備だった。アドリア海岸の夏にエアコンがないのはかなり辛いものがある。二人部屋になるところをゴネて、一人で使わせてもらった。かなりきつい坂の上の建物の、たしか4階で、海がまぶしかった。部屋ではほとんど半裸でいた。そこらじゅうに、野生のディル(フェンネル?)が、丈高く生い茂っていた。サトウキビ畑があった。

2回めに行った時は、イゾラが開催地だった。やはり学生寮のような建物が会場兼宿泊施設だった。このときは近くのホテルに部屋をとった。

午後はオプションの授業に出るほか、アドリア海で泳ぐのもよし、ピランの古い町を歩くのもよし、昼寝するのもよし。遠足も二回ある(講習費に含まれる)。二度目に参加した時の遠足の行き先はムルスカ・ソボタで、いかに小さな国とは言え、バスで日帰り全土縦断往復はちょっときつかった。

「学生の家」の食事は名前から予想される通りだが、周辺のレストランはおいしいところが多い。魚料理はもちろんいいし、イタリアに近く、イタリア語を話す人々も多いこのあたりでは、パスタ類もいい。ポルトローシュのはずれ、ホテル・マルコ(だったと思う)のレストランのトリュフ入りスパゲッティは安くておいしかった。地元で作られるマルヴァジヤ種の白ワインなどもいい。

    
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夏時間

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Lycos - news のRSSを引っ張ってきていたおかげで気づいたのだが、今日27日からヨーロッパは夏時間に入った。27日午前2時、時計の針は1時間すっとんで3時に合わされる。これによって、ヨーロッパでは、見かけ上、朝、明るくなる時間が遅くなるかわり、夕方、暗くなる時間が遅くなる。Lycos の記事にも簡潔に書かれているように、ドイツで夏時間が導入されたのは1980年で、そう古いことではない。毎年、3月最後の日曜に始まり、10月最後の日曜に終わる。

冬時間に変わる時はいいけれど、夏時間になる頃にヨーロッパでデートの約束をする時(とか旅行する時)は気をつけましょう。

英語は Daylight Saving Time らしいけれど、ドイツ語は日本語と同じ Sommerzeit 「夏時間」だ。「夏」時間とは言っても、始まる頃(つまり今頃)は、夏はまだまだ遠いし、終わる頃にはとうに暗く寒くなっている。本当の夏の間は、ヨーロッパは、この夏時間と高緯度があいまって、日が暮れるのがとても遅い。夏至の頃なら、ドイツあたりでは10時(夏時間の)近くまで明るい。だから…小さなガキどもがおウチに帰らずにいつまでも外で遊んでいる。だから…花火はヨーロッパでは「夏の風物詩」にはならない。花火は大晦日のもの、という感覚ではないだろうか。あとは、ワインの収穫期を中心に、かなり遅い時間になって(でないと暗くならない)、花火が打ち上げられる。たとえば Rhein in Flammen。これは、ライン川沿いのワイン祭りとリンクして、各市で花火が打ち上げられるもの。

夏、初めて日本からヨーロッパに行った人は、必ず日の長いことに驚く。一週間かそこらでせこせこあちこち回ってくる旅行者にとってはとてもありがたいことだ。(でもドイツでは、最近は少し変わってきたとは言え、どこも6時で閉まってしまうのだが。)

高緯度だからこそ意味のある制度だけれど、日本でも法制化しようという根強い動きがあるらしい。「省エネになる」、というのがその主な「理由」。またそれに対する反対も強いらしい。
「asahi.com:サマータイム導入賛否二分 本社世論調査 - 暮らし」は、ついこの前の記事。
反対理由の、「長時間労働につながる」26%という結果と、それについての「明るいうちには退社しにくいことを心配してか、特に男性の30、40代に多かった。」というコメントが泣かせる。ドイツ人どもなんて、明るさは関係なく普通夕方5時6時になったらさっさと帰っちゃうもんね。

ドイツと緯度的に近い北海道あたりなら意味があるかもしれない。上のasahi.comの記事ににもあるように、昨夏、札幌では試験的にサマータイムが導入されたそうだ。でも、日本の他の地域と時間が違うのはそれはそれで確かに不便かもしれない。逆に、イタリア南部やスペイン南部なんて、日照がらみのメリットはそれほどなさそうであるにもかかわらずサマータイムになるのは、EU諸国に合わせているということだろう。

    
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MySQL入門以前
MySQL入門以前
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石田 豊
毎日コミュニケーションズ (2005/03)
売り上げランキング: 14,707
通常24時間以内に発送

初版第一刷のリビュー。本書が対象としている、「コンピュータは操ることができるけれども、プログラミングなんてまったくやったことがない」(p.4)読者、に一二本毛が生えたような立場からのリビューだ。ただし Apache や PHP の設定、MySQLのインストールは、本書に接する前に既に済ませてあった。

結論から言うと、「初心者」や、上記のごとく僕のようなそれに毛の一二本プラスしたような人には、強く薦められる本だと思う。

本書の特色のいくつか。

  • 書名通り、MySQL の初心者向けの説明を比較的に丁寧にやっていること。初心者向けと銘打った PHP 解説本などで、ほとんど説明なしに MySQL も使ってしまっているような例は多いが、そのあたりの欠落を埋めてくれる。
  • 単にHello, World!を表示させるところから始めるような世上数多い参考書とは一線を画して、実用性のあるコードをとにかく打ち込ませること。もっとも、そういう参考書は、技術評論社の「10日でおぼえる」シリーズをはじめとして、現在では決して少数派ではない。
  • Mac OS X が取り上げられていること。これまで、本書が扱っているApache+PHP+MySQLといったようなWebアプリの入門書は、ほとんどの場合、Linux と Windows を記述の対象にしてきた。本書は一般のコンピュータ・ユーザ向けに、「環境を整えるまでのハードルをできるだけ下げたい」という趣旨から、Windows XP と Mac OS X のみを対象にしている。Mac OS X が取り上げられていることは重要な意味を持つ。この種の学習をするのに、今現在、これほど有利なプラットホームはないからだ。

Windows XP では、Apache や PHP のインストールから始めなければならないわけだが、Mac OS X にはこれらは最初から入っている。したがって、「その分がWindowsより若干ラクです」(p.76)ということになる。
石田豊さんと言えば、Mac関連の書き手として、以前から実績のある方だ。僕がMacを使い始めた頃、石田さんの本で色々と教えられた記憶がある。もしかしたら、本書も、Mac OS X だけで書きたかったのかもしれない。しかしWindowsを使って(使わされて)いる人が多い現状からすれば、出版採算の点からしても、できるだけ多くの人にPHPやMySQLの力を知ってもらうためにも、このような形にせざるを得なかったし、むしろ絶妙な妥協点を見出しているのだと言うべきなのだろう。

  • MySQLの処理能力を実感させるのに適した、かつ興味深いデータファイルを用意していることも、本書の特色と呼べるかもしれない。第7章4節の郵便番号簿、第8章4節の人名事典。
  • 数字を扱う処理を最後の第9章にまとめたのは一つの見識と言えば言える。しかし万歩計を付けているような人向けのネタであるところが著者の年齢を感じさせる。若い人はお母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんのためにこのコードを書いてあげましょうね。

不満な点をあえてあげれば、Windowsの場合と記述をそろえるために、p.80 でややこしいエイリアスの使い方をしていること(僕はこれは無視して、もっぱらホームディレクトリの「サイト」フォルダを使った)。
おそらく同じ理由で(第7章4節で Excel なんぞ使っているからでもあるだろう)、わざわざ Shift_JIS を用いていること。(僕はこれも無視して、UTF-8 を使い、郵便番号簿、人名事典データも UTF-8 に変換して使った。添付されている my.cnf ファイルは使わなかった。また、エディタは、紹介されている定評ある mi の代わりに Taco HTML Edit を使った。)Shift-JISがなぜダメかということは改めて書く。p. 258 や p. 320 で、「Mac の標準のターミナルの場合は、日本語表示が化けてしまいます」とあるが、Shift-JIS ではなく UTF-8 を使っていれば化けない。著者は承知で書いているはずだけれども。
第6章と第7章の二章をかけてせっせと作ってきた住所録を、第8章冒頭で「でも私はこれは使いません」と言ってしまうのは、正直だけれどいかがなものか。まあ、データベースと言えば住所録、というのも事実であれば、そんなもの使わなくてもいい、というのも本当だけれど。練習と学習のため(そしてそのためにこの二章は十分な役割を果たしている)とは言え、まじめに取り組んできた読者はやはりちょっとがっくりするのではないか。何かやり方はなかったのだろうか。僕は思いつかないけれど、何か住所録以外のネタ。あるいは、住所録でも、たとえば Yahoo! やらなんやらのモバイルサービスと連携させるというような展開があれば、十二分な意味が出てくるのだけれど、しかしそれは本書の範囲をこえるだろう。難しいところだ。

コンピュータ関連のこの種の本としてはゆゆしい誤植や誤記は少ないほうだと思う。ただしたいていのコンピュータ関連出版社や著者が、訂正やサポートのサイトを設けている(だから安易に誤植だらけの本を出してしまうというのでは困るが)のに、本書とその出版社にはそれが見当たらない。何と質問は往復はがき(!)で出すことになっている。だから、この本の他の読者の参考となることを願って、ほとんどは些細な問題だけれど、気の付いた範囲でここに指摘しておく。本書が対象としているはずのほんとうの「初心者」は、些細なことで躓いてしまうものだからだ。(すべて初版第一刷による。)

  • p.180 のコード(それについてのp.181の解説、p.187のコード、p.189のその解説、p.191のコードでも)で、mysql_connect と mysql_select_db の引数それぞれに引用符が欠けている。localhost, root, xxxxxx, lesson はそれぞれシングルクオーテーションかダブルクオーテーションで囲まれていなければ動かない。繰り返し出てくるこのコードは、あとの部分ではすべてちゃんとシングルクオーテーションが付いている。
  • p.255 の sodo cp KEN_ALL.txt... は sudo cp KEN_ALL.txt... の誤植。
  • p. 258 のコード、タイトルの i_yubinbango.php は j_yubinbango.php の誤り。
  • p. 267 1行め j_touroku1.php は、j_touroku3.php。
  • p. 274 中程の、show fields from nandemo の後ろの改行記号と ";" の順序が逆。
  • p. 292 のスタイルシートの記述で、.key の font-family は、MS Pゴシックやヒラギノ丸ゴを使っているのだから、最後の代替選択肢は 'serif' ではなくて 'sans-serif' のほうが筋が通る。
  • p. 328 のソース32行め、「要ユーザ登録」の行は誤り。p.326 の方が正しい。
  • p. 333 ソース9行めの "/font" 終了タグは余分。
  • p. 335 ソース84行めと85行めの間に "echo <p>・日付<br>\n";" とでもいった一行が入るべきだろう。(あるいは85行めの最初のダブルコーテーションの直後に "<p>" を入れる。)
  • p. 335 ソース88行めの "</p>" を削除。
  • p. 339 ソース54行めの $rkyori は $ruikei_kyori の誤り。(p.341も同じ)
  • p. 339 ソース72行めの $saishu_yori は $saishu_kyori の誤り。
  • p. 346 本文8行めの $nisuu は $nissu の誤植。
    
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メインページに POQUE を組み込んでみました。エントリ・リスト表示、各エントリ内で使われている最初の画像のリスト表示とスライドショーができます。面白い。作者の ekn さんに感謝。

最初はエントリ・リストは表示されたものの、画像が出てこない。作者のサイトを改めて読んで、RSS 1.0 用テンプレートを、ここで提供されているものと置き換えたらちゃんと動きました。

この仕様だと、一つの記事に複数の画像を入れている場合、一番めに一番いい絵をもってこなくてはいけませんね。

でも POQUE をポッケと読ませるのは、何(なに)語で考えても少し無理があるような...(ポークかと思った)。POKKE やPOCQUÉ あたりならよかったかな。いまや全世界で使われている MovableType を初めとする blog、そのモジュールとして十分全世界で通用しそうな作品(右から左に書く言語には少し手を入れた別バージョンが必要かもしれない)だけに、少し考えてほしかった気がする。ま、ポークと呼ばれて知られるようになるのでも別にいいわけだけれど。(いや、スペイン語ならポケになるか。)
そう言えば、全世界で売りに出している「ポケットモンスター」、欧文で表記する場合は(フランス語圏以外でも)、必ず POKÉMON と表記している(Eの上にアクサン・テギュ)。このアクサン、確かに「ポケモン」と読ませるには有効だと思う。
この写真は2003年8月、コルマール(フランス)で見たFNACのショーウィンドウ。
pokemon.jpg

    
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ドイツのMac関連ニュースサイト、Apfelgerüchte.deが、Cepstral 社のドイツ語テキスト読み上げ用音声をレビューして、肯定的に評価していた。

Cepstral 社のFeatured Storyに言うように、Mac OS が他の OS と違うところは、最初から Text-to-Speech (TTS) 機能をシステムが備えている点だ。これによって、特別なアプリの付加なしに、ウェッブブラウザで表示させたテキストや、ワープロのテキストなどの他に、あらゆるタイプのメニュー、システム・アラートを読み上げさせることができる。

ただ、このシステムにはアメリカ英語のTTS音声しか用意されていなかった。Cepstral はこれに加えて、さらに高品位なアメリカ英語(男声6、女声4)、イギリス英語、ドイツ語、カナダ・フランス語、アメリカ・スペイン語(各男声1、女声1)の音声を提供している。もともとWindows、Linux、Solaris用から出し始めていた(Windows 用には読み上げ機能をわざわざ付加するアプリが付属する)ようで、新たに Mac OS X 用がリリースされた。

(日本語は…? Mac OS 8 時代に OpenDoc のTTSモジュールとして、「ひろし」「まさこ」という音声が付属していたのだけれど、その後OpenDocとともに消えてしまって久しい。Mac OS X では、米語用の音声を使って無理矢理日本語を読ませてしまうこんな試みをなさっている方もある。)

(# コメントで教えていただいたのでここに追記。「MacOSXの日本語読み上げですが、EIG株式会社にDTalkerというソフトがあります。音声認識も可能でした。読み上げレベルは、まぁそこそこといったところでしょうか…。」とのこと。実際、結構使えそう。Solid Inspiration様、ありがとうございました。)

インストーラー形式で、ダブルクリックでインストールできる。試みに女声のドイツ語を入れる。設定は、システム環境設定の「スピーチ」->「読み上げユーザインターフェース」で行う。システムの言語をドイツ語にしてあるのなら、「警告の通知」にもチェックを入れておく意味があるが、日本語で使っているなら、一番下の「キーを押したときに選択しているテキスト」だけを利用することになるだろう。ここにチェックを入れると、キー設定のシートがただちに現れる。Cepstral のマニュアルの例では command+option+S に設定しているが、いかにも他のキーボード・ショートカットとぶつかりそうな組み合わせなので、command+option+5 にしてみた。

Cepstral の音声をインストールすると、システム環境設定の「その他」の項に、Cepstral Voices という項目も現れるが、これはもっぱらインストールされた音声の情報確認と、ユーザ登録のために使われる。これで見ると、ドイツ語の女声は Katrin という名前で、35歳だそうだ。う〜ん、ちょうどいい年齢だ…。(何が?)

試しにドイツ語のテキストを読み上げさせてみる。たとえば Safari で開いている先述の Apfelgerüchte の記事を選択し、command+option+5 を押す。非ネイティブの人間としては、もう少しクリアに発音してほしいという感じはするが、アクセントやイントネーションは実に自然だし、じゅうぶんに使える。(ちょっと試すだけなら、 ウェブブラウザ上で、Cepstral の DEMOS のページでも可能。)

とにかく、これでまた Mac でドイツ語、フランス語、スペイン語を扱う楽しみと可能性が広がった。
Cepstral の音声は1音声あたり 29.99 USドルのシェアウェア。未登録だと、使うたびにまず「金を払え」と(ドイツ語ならドイツ語で)しゃべる。(苦笑)

    
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カルスト

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カルスト、というと人はまず山口県の秋吉台、秋芳洞を思い浮かべるのではないか。だがこのカルストがスロヴェニアの地名であることを知る人は多くはないと思う。正確には、スロヴェニア語ではクラース Kras。そのドイツ名がカルスト Karst だ。(イタリア語では Carso。)この固有名をとって、同様の石灰岩質の地形をカルスト地形と呼ぶようになったわけだ。

カルストは、アドリア海の一番奥。現在、海岸部はトリエステ(スロヴェニア名トルスト Trst)を含むイタリア領が伸びていて、その背後に隆起する台地の地域。カルストと言えば鍾乳洞で、ポストイナ鍾乳洞や世界遺産登録されているシュコツィヤン鍾乳洞は日本でも知られているかもしれない。でも僕が好きなのは、小さな村々があって、人の生活があるカルスト台地だ。

カルストの土地は痩せている。石灰岩質で、雨水の浸食を受けやすく、水はほとんどすべて地中に入って地下水系になってしまうから、川はほとんどない。降水量が少ないわけではないが、地表からはすぐに消えてなくなってしまうのだ。水がないから、耕作には適さない。カルスト地方で畑になっているのは、ほとんどがドリーネの底だ。カルスト台地の陥没地、凹地。まわりが石灰岩ばかりの土地で、ドリーネの底にはテラロッサ terra rossa と呼ばれる赤い土がたまる。そのわずかな土が、耕作に利用されている。あとはただ岩の露出した草地が広がっている。その中に、ぽつりぽつりと、高い塀で風に守られた小さな村が点在する。

テラロッサは石灰岩が崩壊してできたもの。酸化アルミニウムと酸化鉄(ヘマタイト)の含有量が高い。赤い色は後者に由来する。

(でもカルスト特有の陥没地形を表すのに用いられるドリーネ doline という単語、もともとはスロヴェニア語でたんに「谷」を表す単語(の複数形)にすぎない。ドリーネを指すスロヴェニア語は vrtača ウルターチャだ。)

水がないから、森林もない。(この地方に木がほとんどないのは、かつてアドリア海岸を支配したヴェネツィアが、あの海の中に家を建てるために、わずかな樹木を伐採しまくったからだという話もあるが。)土も少ないからレンガも貴重だ。当然、家はみんな石造りだった。雨樋までが石造りで、シュタニェルにはそういう雨樋のある家が残されている(現在ではもはや記念物扱いだが)。

kras0001s.jpg石の雨樋。その下には kraška hiša 「カルストの家」と書かれた黄色いプレートが打ち付けられている。もはや記念物。


シュタニェル Štanjel は、カルスト台地の上の集落としては大きいほうだ。一つの丘をまるまる占めている。だが、集落の中の家の大半は打ち捨てられているようで、荒れている。ほんのわずかの家に、人の気配があり、そういう家は逆にとてもきちんと手入れされている。丘の麓には、このあたりで唯一の鉄道の駅がある。

冬、カルスト地方を含むアドリア海東岸は、イタリア語で(ドイツ語でも)ボーラ Bora と呼ばれる冷たい風が海に向かって吹き下ろす。スロヴェニア語ではブルヤ Burja。樹木のないカルストは吹きさらしになる。風は乾燥を強める。家々はこの風を避けるように塀を廻らしている。この風にさらされて、硬くしまった生ハムが作られる。窪地のドリーネの底は、このブルヤからも守られている。風はドリーネの上を吹き過ぎる。
夏の日差しは強い。日照りが続くこともしばしばだ。

kras0002s.jpg ドリーネの底のぶどう畑

kras0003s.jpg 赤い土

(そういえば、この地中海の北岸一帯、南フランスなども、似た土壌なのではないだろうか。初めてエクサン・プロヴァンスへ行ったとき、赤い土の色に驚き、ようやくセザンヌの描いた色が腑に落ちた。)

ドリーネの底のテラロッサで栽培されるブドウで、このあたり特有のものは、Kraški teran クラシュキ・テラン(カルストの土)という品種。そのブドウから、赤インクのような異様に鮮やかな独特の色合いの赤ワインが作られる。並外れて酸味の強いワインだ。これが、同じ土地で作られる生ハム(プルシュート pršut)やオリーブに、とてもよく合う。

カルストのブドウは、上の方で枝葉を広げるように仕立てられる。これは蔭を作って、土壌を夏の日差しから守る意味がある。気候風土に合わせた作り方だが、これは収穫作業をよりハードにする。頭上に手を伸ばして実を取っていくことになるからだ。(このあたりは Mišo Alkalaj "Wines of Slovenia" Ljubljana: DZS, 1996 からの受け売り。)

(スロヴェニアワインについて日本語ではたとえばVisi-vinを参照。ここのウェブマスターは、おそらく日本でただ一人、スロヴェニア語もちゃんと分かっているワインエキスパートのMYさん。)

シュタニェルから、いくつものドリーネの縁を回り込むようについている道路を歩いて半時間ほどのところに、フルシェヴィツァ Hrševica という村がある。この、なんでこんな辺鄙なところに、というようなところにグルチャという名前の食堂がある。農家の兼業で、週の半分くらいしか開いていない。大滝秀二系のおじいちゃんがあるじで(お元気だろうか?)、風よけの塀に囲まれた庭に並べられたテーブルで、自家製の生ハム、自家製のオリーブ、自家製のクラシュキ・テランのワインを出してくれる。生ハムは固く締まっていて、それを薄く薄く削いで出す。固くしなやかな木を鉋で削いだような感じだ。あるガイドブックによると、トリエステあたりのグルメがよく訪れるという。(トリエステはこのカルスト台地の直下の海岸部のイタリア領にある。)
kras0004s.jpg フルシェヴィツァ村の食堂 Grča グルチャの生ハムと赤ワイン。

初めてカルストを歩いたとき、最初、ドリーネの存在に気づかない。半日も歩いて、しだいに目が慣れてくると、ドリーネをドリーネとして認識できるようになってくる。「ドリーネ」という言葉の知識と、自分が目にしているものとが、しばらくたってから重なり合い、結びつく。ものが見えるとはどういうことか(これはきわめてハントケ的なテーマでもある)。面白い経験だった。

    
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少し前から、メインページ左下の FrostyPlace.com の繁体字中国語のRSSがなぜか文字化けするようになっていました。最初は大丈夫だったのに謎。とりあえず、スロヴェニア語のニュースのRSSに差し替えました。ISO-8859-2 から  UTF-8 への変換の実験ですが、スロヴェニア語の特殊文字は š, č, ž ぐらいのものなので、実験としては地味な感じになりました。

    
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スロヴェニアで出版された "TRIGRAV - ein kurzer Führer" Planinska založba, 1991 というコンパクトな山岳ガイドがある(ドイツ語)。「トリグラウ山 ショート・ガイド」。その中の、夏の山地の観天望気の記述を、心覚えのために、日本語に。

【好天の兆候】
夜は山から谷へ、昼は谷から山へ風が吹く。
気圧は下がらない。
快晴か、数片の、高く、ほとんど不動の雲。
多量の朝霧。
積乱雲は遅くなって(10時以降)ゆっくり発達し、高層に達する。

【悪天の兆候】
夏の急激な悪変は、寒冷前線の通過またはGewitterによる。(Gewitter ゲヴィッターを何と訳そう? 雷を伴った、局地的な激しい雨のことだ。独和辞典には「雷雨」とある。それはそうなんだけど…。)
寒冷前線の接近を告げるのは、
 高い雲は南西の風に、低い雲は西の風にのって移動する。
 レンズ雲が出ることが多い。
 曇り方は不均一なことが多い。
 気圧がはっきりと下がる。
 たいていの寒冷前線は北西から接近し、はげしい Gewitter を伴う。夏でも雪またはヒョウを降らせることがある。
Gewitter は通常昼前にはない。
 積乱雲はかなり早く(8時過ぎ)発達しはじめ、急速に大きくなる。
 積乱雲が前日より速く高く発達するようなら必ず Gewitter がある。
 朝の中層の塔状の雲も Gewitter の兆候。
 夏には温暖前線も長雨をもたらすことがある。

    
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これはスロヴェニア・アルプスの一角の登山記録。このエントリは東欧の言語(もともと ISO-8859-2 が使われてきたような)の特殊文字の混在表示テストでもある。

ヨーロッパアルプスの東端に位置するのがスロヴェニアの山々。フランスやスイスのアルプスとちがって、観光開発が進みすぎていないのがいい。山々の標高は決して高くはないが、きわめてアルプス的。その中の一角がボヒン地方。周りを山に囲まれた、尾瀬を一回りか二回り大きくしたような地形の地域。ハントケは、古いドイツ語でタールシャフト Talschaft、谷の集まり、と形容している。尾瀬と違って、下は湿原ではなく、牧草地と湖だ。一番奥に、透明度の高い、美しい緑色の水をたたえる大きな Bohinjsko jezero ボヒン湖。さらにその奥のどん詰まりに、高さ78mの断崖の途中(カルスト地形の地下水脈だ)から落ちてくる Slap Savica サヴィツァ滝(この滝についてはこちらに美しい画像をまじえた日本語による紹介がある。ただしサヴィカという音訳は誤り)。


crna_prst.jpg Črna prst チュルナ・プルスト山 (1844m) ソース: http://www.zaplana.net/izleti/CrnaPrst/


1996年7月16日、このボヒン地方の南側を限る山脈を、ロディツァ山からチュルナ・プルスト山まで縦走。単独。この山脈の南面は非常に切り立ったところが多く、岩登りの必要はないが、かなりの緊張感がある。
ボヒン地方の中心地、ボヒンスカ・ビストリツァまたはその先の観光の中心地リブチェウ・ラース Ribčev Laz からヴォーゲル Vogel ・ロープウェイの駅まではバスで。
ものすごい急勾配で上っていくロープウェイは毎正時と30分発。下のボヒン湖がぐんぐん小さくなる。
bohinj0006s.jpg
8:30発で上まで行き、そこから8:45ごろのリフトに乗り継ぎ。(このあたりは台地状になっているが、かつカルスト地形で凹地も多く、少々複雑な地形。冬場はスキー場になる。)
8:55 長いリフトの終点 Postaja Orlova glava オルロヴァ・グラヴァ駅(小屋あり)から歩き始める。晴れ。この先、Orlov rob オルロウ・ローブ (Postaja Plato 高原駅) へのリフトは(夏は?)休止中。あたりには、さまざまな高山植物が色とりどりの花を咲かせている。
9:25 Visoki Orlov rob 大オルロウ・ローブの小ピーク。
9:30-33 分岐(シーヤ Šija 山直下で縦走路に出る)。尾根の北面。岩場とハイマツ帯の急登後、凹地の北側の縁を行く。
9:55-10:00 1796m のピーク。(Čes Suho チェス・スーホ峠の手前。初めて南面の展望が開ける。)360度の、非常によい眺め。北にはスロヴェニアの最高峰トリグラウ (2,864 m)、南はイタリアまで。
bohinj0010s.jpg
10:35-40 放牧されている羊の群の間を通って、Rodica ロディツァ山の南西の肩に出る。頭上に雲。このあたりでエーデルヴァイスの花にも出会う。
bohinj0007s.jpg
10:45-48 RODICA ロディツァ山 (1966m)。このあと、ロディツァ東側の尾根やや南西よりに岩場が続く。
11:04 岩場の通過を終えて休憩。Suha Rodica スーハ・ロディツァの手前。はるか下に、南の谷の村、Grant グラント、Rut ルートの眺めがいい。
bohinj0008s.jpg
スーハ・ロディツァ Suha Rodica 1944m は北側を、ラスコヴェツ Raskovec 1967m は南側を、マタユルスキ・ウルフ Matajurski vrh 1936m は北側を巻く。北面の窪地のいくつかに残雪。
11:55 マタユルスキ・ウルフ北面の通過終わり。ここからしばらくは南側の草地の間の快適な道。しかし霧が次第に濃くなる。コンスキ・ウルフ Konjski vrh あたりからは岩のヤセ尾根。岩場。南側からジグザグの急な登りがある。雷鳴が聞こえ始める。ペースをさらに上げる。
他の登山者にほとんど遭わなかったこのコース、このあたりで反対方向に向かうグループに遭う。ヨーロッパ系の男女とアフリカ系の男1人のグループ。一人で歩いているのか、それは危険だ、とにやにやしながら英語で声をかけてくる。余計なお世話だ。この天候では、この先避難場所もない険しい尾根道をちんたら歩いていくあんたらの方がよほど危険だ...と口に出して言わなかったけれど、言ってやるべきだったか。(やがて案の定、激しい雷雨になった。彼らには隠れる場所はなかったはずだが、どうしたか。翌日のスロヴェニアの新聞には遭難記事はなかったから無事だったのではないかと思うが。)
12:40 チュルナ・プルスト山 Črna prst 直下の山小屋、Dom Zorka Jelinčiča ドム・ゾルカ・イェリンチチャ着。ほぼ同時に激しい雷雨が始まる。どかんどかんとものすごい落雷。食事も出してくれる小屋で、昼食に煮込みを注文し、天候回復を待つ。最初に乗ったリフト終点からここまで、途中に山小屋も避難小屋もない。13:40ごろ雨が上がる。まだ雷鳴。霧が晴れ、チュルナ・プルストの山頂 (1844m) から全方位の展望を楽しむ。
14:15 雷鳴も止んだので、小屋を出発。ここで山脈の縦走は終わり。ボヒンスカ・ビストリツァに向かって下り始める。しかしまだ霧が少々。
15:00-15:12 PL. ZA LISCEM の避難小屋 (1338m)。3つぐらいの小さな池があり、ギシギシのような草が一面に生えた窪地。樹林に入り、しばらく草地と樹林の間の下り。
15:33 上の林道に出る。電動ノコで作業をしている人がいた。しばらく林道(道沿いにラズベリーの茂みあり)を歩き、また樹林へ。
16:00 下の林道に出る。すぐに右手に Dom dr. J. Mencingerja メンチンゲルヤの山小屋を見て、その先で左下の牧草地に入る。泥の道。
16:18-28 レブロ Rebro の牧草地に出たところで休憩。ボヒンスカ・ビストリツァの町はすぐそこ。陽が出たのでシャツを脱いで少し乾かす。
16:43 ボヒンスカ・ビストリツァ帰着。

    
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オンラインウェアと呼ばれるソフトには、完全に無償で使ってくださいというものもあるし、定価を設定しているもの、任意の額を寄付してくれというものなど、いろいろあるが、その一つに「ポストカードウェア」がある。最近はあまり見かけなくなってきたような気もするが、旧 Mac OS 時代にはけっこうあった。ソフトを使って気に入ったら、自分の住んでいる町の絵はがきを送ってくれ、というものだ。いまやすべてはネット上で完結してしまうけれど、インターネットが普及し始めた初期のころは、送金には郵便を使うなんてことも普通だった。「ポストカードウェア」という形態は、そういう時代の産物だったと言えるかもしれない。(ポストカードウェアではないけれど、国際ファックスでシェアウェア登録したこともあった。ファックスでは解像度が低くて名前を誤読され、僕の登録名がTskuysになって返ってきた。どう読むのかは本人にも分からない。今は昔。)

しかしそういうソフトを使って、京都などの観光名所に住んででもいなければ、はて、自分の町の絵はがきねえ...と困ってしまって、結局何も送らなかった人も多いのではないか。これはおそらく町というもののありかたが日本とは根本的に異なっていることと繋がっている。(これは前に「地元紙」について書いたこととも関係する。)ヨーロッパの町は、歴史的にほんとうの意味で「自治体」であった場合が大半であり、多くの町に「観光案内所」があり(こんなところに「観光」するものなんて何かあるのか?という所でも)、それぞれの「町の絵はがき」が売られているのだ。大半が「上からの」線引きで割られ、下からの自治の歴史を持たない日本の市町村とは異なっている。
もちろん、このあたりの事情の古典的な参考書としては、増田四郎『都市』 ちくま文庫 が挙げられるだろう。

これはボンの絵はがき。垢抜けない古めかしいタイプだが、現在でも見られる。
ansichtskarte.jpg
この画像は、こちらから拝借した。ちなみに、上段左から、かつての宮殿である大学本館、ベートーヴェン像、旧市庁舎とマルクト広場、オペラハウス、下段左から、ベートーヴェンの生家、ライン川と遊覧船、ミュンスター教会。

    
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